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Will-o'-the-Wisp ブログ

主宰オオノのお芝居関連日記
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さらば祝祭の日々
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    主宰の松本雄吉さんの逝去により、長年私を非日常の祝祭に誘ってくれてた維新派が最終公演を迎えました。

    最終作『アマハラ』の舞台は奈良の平城宮跡。5年ほど前に、平城宮でイベントがあったときに維新派もミニ公演を行い、それを見に初めてこの地に立ちました。そして、その空間の広がりと自然のまんまの中、遠くで電車が走っているという風景を見て、本公演が見たいなぁと思ったのを思い出します。

    松本さんも長年ここで公演することを望み、今回「東アジア文化都市2016奈良市」というイベントの一環で上演ができるようになり、きっと心待ちにしていたことでしょう。残念ながら、松本さんは公演を指揮することはできませんでしたが、維新派が一丸となって、維新派らしい公演を打ったことを喜んでいることでしょう。

     

    維新派公演には付き物の屋台村は今回ももちろん健在。一枚ずつていねいに焼くので、口に入るまで30分は覚悟のモンゴルパンは今日も長蛇の列。私はいっぺん食べたので今回は、その列を見ながらスペアリブなど食べておりました。

     

    今回の作品は、20世紀3部作として上演された『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』を再構成したもの。アジアの群島をイメージしたセットから、巨大な船のセットへと変更されています。

     

     

    開演に向けて、沈みゆく太陽が美しく舞台を照らします。そういえば、今回の公演は天候に恵まれ、ほとんどの日が晴天でした。

    近代、日本からアジアの島々へと飛び出していった人々が、栄光と挫折を繰り返しながら気づいたそれぞれの「王国」。それが、大日本帝国のアジア侵略のため、根こそぎ破壊されていくさまは、涙なくしては見られません。

    それでも、最後にはまた立ち上がり足踏みを始める人たちへ「おかえり」の声が響きます。

    いまだアジアと仲良くすることを拒否する日本人に「おかえり」と言ってくれる人はいるのかと思うと、やるせない気になりますが、それでも希望をもって幕をおろしてくれたことに感謝の念を送りたいと思います。

     

    公演後、真っ暗になった平城宮跡に飾られた松本さんの遺影を月が見降ろします。

     

     

    そして、昨年もお客さんを見送ってくれた灯りが、帰り道を照らします。

     

     

    まだまだにぎやかな屋台村の喧騒を背に、祝祭の日々が終わったことをかみしめながら、家路につきました。

     

    維新派が公演しなければ行かなかったところはたくさんあります。おそらくもう行くこともないでしょう。

    私にとって秋の定例行事だったお祭りが、また一つなくなりました。

     

    10/4 文月堂『際の人』@アートスペースプロット

    10/5 小川菜摘千葉雅子平田敦子岡部尚子荒谷清水鴨鈴女 演出内藤裕敬in内藤裕敬書き下ろし新作『愛の終着駅』@ザ・スズナリ

    10/6 林英世ひとり語り2016『拐帯行』@ぎゃらりー無垢里

    10/7 悪い芝居リインカーネーション『春よ行くな、』@テアトルBONBON

    10/8 初心者のための上方伝統芸能ナイト

    10/10 ガラプロ『ガラ版ハーメルンの笛吹き』@明石スタジオ

    10/13 職人坂口修一と日替わり女房『風当り、宵の葉擦れ』@古民家asagoro

    10/14 劇団925『宇宙の人々』「7人の冷静な宇宙人」「キスしてエイリアン」@in→dependent theater 1st

    10/16 維新派『アマハラ』@奈良・平城宮跡

    10/20 酒都で聴く居囃子の会『道成寺』@白鷹禄水苑

    10/21 ミュージカル・ギルドq『THE DAY〜終焉と新生の狭間で〜』@野方区民ホールWIZホール

    10/24 維新派『アマハラ』@奈良・平城宮跡

     

    | 観劇 | 22:46 | comments(0) | - | - | - |