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Will-o'-the-Wisp ブログ

主宰オオノのお芝居関連日記
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言い訳と名言
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    ふと気が付くと、今まで元旦に発表していた「見た映画」を「封切映画」としていたのですね。

    今更ですが、間違いでした。毎年、ラピュタ阿佐ヶ谷や神保町シアターなどで上映される古い映画も数に入れていたので、すべてが「封切」ではありませんでした。訂正し、お詫び申し上げます。

    ちなみに、古い映画を見るのはだいたい毎年10本程度だったのですが、昨年は30本近く見ているので、これが見た映画の数を増やした要因の1つではあります。

    もう1つは「未体験ゾーンの映画祭」や「シッチェス映画祭」などのジャンル映画のお祭りをたくさん見たこと。それでも、シネマカリテの「カリコレ」は1本も見なかったのですが…。

    さすがに未踏の300本を軽く超えてしまったのには反省。今年はおととし並みにもどしたいところです。

     

    という舌の根も乾かぬうちに、既に今日現在で9本見ているので、上記の誓いも怪しいものです…。

     

    さて、今日見たうちの1本は『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』。

     

     

    ナチ戦犯逮捕に全身全霊を傾けたフリッツ・バウアー検事の物語。ナチの生き残りが政府、警察、検察、情報部の要職に就いているという状況で、まさに四面楚歌のなか信念を貫いた人です。彼の活躍がなければ、一昨年の19位に入れた『顔のないヒトラーたち』で描かれたアウシュヴィッツ裁判で、ドイツ国民が自らの過去に向き合うこともなかったことでしょう。

     

    バウアーは、若者たちとの討論を行うTV番組で「ドイツ人の誇りとは?」と問われ、以下のように答えます。

    「森や山を誇ることはできない。自分たちがつくったものではないから。シレーやゲーテ、アインシュタインを誇ることもできない。彼らの業績は彼らのものだから。われわれが誇れるのは、われわれが行う善行だ」

     

    2014年に上演した『小人と七人の白雪姫』のなかで私は、コンプレックスの固まりな大日本帝国軍人に対し修羅場を潜り抜けてきた中国の暗殺者に以下のように言わせました。

    「大日本帝国が強くて偉大だ? 仮にそうだとしても、お前自身は強くもなければ偉大でもない!」

     

    「がんばれ、日本」やら「日本人すごい」やらで、何もない自分を国に同化させるしか救う方法がない風潮を揶揄して書いたセリフですが、70年近く前に同じような感覚で鋭く指摘した人がいたのだと思うと、何やらホッとすると同時に、絶望的な気持ちにもなりました…。

     

    | 映画 | 23:30 | comments(0) | - | - | - |